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大阪城は誰が作った? [公論ウォッチング]

 「大阪城は誰が作った?」
 「豊臣秀吉です」
 「ブーッ、大工さん」

 こんなたわいも無い会話を子どもの頃に交わした記憶がある。
 歴史の教科書では豊臣秀吉が大阪城を建てたことになっているし、実際に資金を出し、指図したのも彼だ。でも、建築の技術を振るったのは大工であったはずだ。多くの場合、大工の名前は歴史に残ることはない。

 これと似通ったことが今、日本橋でんでんタウンで起こっている。
 話題の通天閣ロボットである。

 このロボットは通天閣を運営する通天閣観光が、日本橋でんでんタウンの日本橋まちづくり振興に発注し、日本橋でんでんタウン・ロボット連絡会のメンバーが製作した。

 まちづくり振興とロボット連絡会の技術関係者は、機会ある度に「日本橋発のロボット」であることをアピールしている。 ところが、ここに来て「日本橋発」を報じる新聞やテレビが少なくなったという。

 先のロボット連絡会6月例会で、同会のメンバーでエルエルパレスの岩気裕司社長は、3月の日本橋ストリートフェスタで初公開されて以来、いろんなメディアで取り上げられるなど人気者になっている通天閣ロボットが、7月28日のナニワの日に上海万博の大阪館でのイベントに出演すると報告したのに続いて、次のような発言をした。

 「このロボットは通天閣観光の依頼を受けて、同連絡会のメンバーによって製作された。私たちは機会あるたびに日本橋発のロボットと説明しているが、最近では放送されたり紙・誌面に掲載された段階では、〈日本橋発〉をカットされることが多くなってきた」

 通天閣ロボットは今、マスコミではもてもてで、開発スタッフは各地で開かれるイベント毎に、出張してロボットの動作指導などを行っている。

 しかし日本橋発のロボットであることが忘れ去られることは、ロボットの〈出生地〉である日本橋でんでんタウンにとっては残念で仕方ない。

 ロボットを製作した職人・技術者としては〈作った〉という自負心だけで十分なのかもしれないが、ロボットによる街づくりを進めようとしいる日本橋でんでんタウンにとっては寂しいことである。

 これから先、何時の間にか〈通天閣ロボットは通天閣観光が作った〉とうことになり、製作者は誰なのかは忘れ去られてしまい、日本橋でんでんタウンの名前は消えてしまうかもしれない。

 名よりも実という言葉もあるが、あのロボットは日本橋のロボット技術、さらにはものづく力を広くアピールする絶好の機会であったはずだ。


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